2010-01-01から1年間の記事一覧

「スリーAで行こう!」

AAAの研修にご参加いただいた、行政職員の方から、下記のようなメールをいただきました。 「虐待対応の現場と関わりながらどういう仕組みがいいのか、何が必要なのか、と毎日悩みながら過ぎています。AAAの考えは、確実に各包括職員の中で必要なスキルである…

「上手な援助」ができればいいのだけれど…

新しい援助技法を取り入れる時には不安が伴う、という言葉をしばしば頂きます。確かに「うまくやろう」「上手に質問しよう」と思ってしまうと今までに使ったことのない技法を使ったり、聴いたことのない質問をしたりするには覚悟がいるのかもしれません。た…

安全サインアプローチから学ぶ(2)

安全サインアプローチの特徴について、すぐに書くつもりが1か月も空いてしまいました。すみません。さっそく、井上薫・井上直美先生たちの『子ども虐待防止のための家族支援ガイド』(明石書店 16-17ページ)をもとに、今回はその3つ目をご紹介します。そ…

安全サインアプローチから学ぶ(1)

安心づくり安全探しアプローチ(AAA)は、子ども虐待事例への対応アプローチである「安全サインアプローチ(サインズ・オブ・セイフティ・アプローチ)」を、1つの理論的な拠り所としていまうす。その安全サインアプローチの特徴は、井上薫さんによれば、4…

9月秋葉原研修の参加者の方からメールをいただきました。

東京秋葉原の研修にご参加いただいた地域包括支援センターの遠藤様からメールをいただきました。 ご了承を得ましたので、ここにそのメールをご紹介させていただきます。10月の10日すぎにいただいておりましたが、バタバタしており遅くなりました。***秋冷…

なぜ安心を探すのか

安心づくり安全探しアプローチでは、初期から「安全探し」ということを強調しています。 これにはいくつかの理由や前提があります。1)危害やリスクの確認を適切に行うのは前提である 当然ですが安全を確保するためにも危害やリスクの状況をきちんと把握す…

新潟県の関係者の皆さま、お世話になりました

10月14日、新潟県高齢者虐待防止ネットワーク運営研修で、 安心づくり・安全探しアプローチについてもご紹介させていただきました。2時間の中で全体像をお話しつつタイムシートのエクササイズも行っていただいたので、時間がぎゅうぎゅうになってしまいまし…

日常の中で「解決志向」を実践するために

援助職の方々が日常の中で「解決志向」を実践していくコツはいくつかあります。 ただし多くは、最初の第一歩を自分で踏み出すことと関連しています。そして、ワクワクしながら結果を待つことも必要です。例えばこんなことができます。自分のことでもいい、最…

9/18の防止研修に参加いただいた方からエッセイをいただきました!!

「人生捨てたもんじゃない!」 岡野 美由紀(公務員)9月18日・19日に安心づくり安全探しアプローチによる高齢者虐待防止研修に参加させて頂いた。たくさんの講義内容とワークが取り入れられた研修であった。ご本人や家族の強みに目をむけ、ともに考え…

研修へのご参加、ありがとうございました!

東京秋葉原ダイビルにて、9月18日、19日、AAAによる高齢者虐待防止の研修を実施しました。全国各地から参加いただきましたみなさま、熱心に研修を受けていただき、誠にありがとうございました。2日間にたくさんの講義内容とワークを取り入れた研修だったので…

研修会、まだ定員まで空きがあります

安心づくり・安全探しアプローチの研修会が、いよいよ今週末の9月18日19日に迫ってきました。 お申込みいただきました皆さまには、直接お会いできますことを心より楽しみにしております。こちらでは資料の印刷など、準備を着々と進めております。 まだ定員ま…

拒否的な関係から相談援助関係の構築へ

当事者やご家族と拒否的な関係になってしまって、援助関係を築くのが難しい、という課題は、しばしば高齢者虐待事例への支援で論じられます。なぜ拒否的な関係になってしまうのでしょうか?理由は様々に考えられますが、多くはご本人やご家族の不安と関連が…

日本ブリーフサイコセラピー学会で報告してきました

安心づくり・安全探しアプローチは、解決志向アプローチやサインズ・オブ・セイフティアプローチからかなりの部分を学んでいます。 そこで、それらのアプローチを実践的に研究している学会の一つである、日本ブリーフサイコセラピー学会長崎大会にて発表して…

研修の感想 (1)

私たちは、研修実施の前と後に、簡単なアンケートを取らせていただいています。その結果は、AAAのホームページにいずれ報告させていただきます。その研修後アンケートの自由記述欄を読んでいると、研修に参加していただいた方の感想には、いくつかのパターン…

「例外」を探しつづけること

安心づくり・安全探しアプローチでは「解決志向アプローチ」の発想法や手法を多く取り入れています。 その一つが「例外探し」という考え方です。私たち援助職は、問題・ニーズをきちんと把握することが責務です。そして、総合的に情報を収集し問題を的確に分…

「いなくなった」高齢者

今年の夏(といってもまだ終わったわけではないですが)の高齢者に関するTV報道で多かったのは、熱中症による死亡と、存在が確認できていない100歳以上の高齢者の問題ですね。後者については、家族と地域の絆の弱まり、人との関係が断ち切れた「無縁社会」の…

タイムシートの意外な活用法

過日私たちが行いました、タイムシート活用の高齢者虐待防止研修に参加いただいた方が、下記のようなエッセイを書いてくださいました。さっそく許しを得て、AAAのブログにも掲載させていただくことにしました。 **************「タイムシート…

ソーシャルワーカーデイでの虐待防止シンポジュウム

7月19日の海の日、第2回ソーシャルワーカーデイのイベントとして、虐待防止のシンポジュウムが開催されました。シンポジストトは、児童虐待や高齢者虐待防止に携わっていらっしゃる(いらっしゃった)社会福祉士、精神保健福祉士のみなさんでした。 私は、…

新潟市での研修ご参加の皆様、ありがとうございました!!

研修にご参加いただいた皆様、お忙しい中お時間を調整頂き、本当にありがとうございました。スリーAのアプローチに関する研修でお伝えしたいことは、「シートの使い方」ではありません。さまざまな「シート」を開発したのは、あくまでも考え方を伝えるため…

新潟市で研修の機会を頂きました

新潟市にて、安心づくり安全探しアプローチの研修を実施させていただいております。2日間のプログラムで、今は初日が終わったところです。 現場でばりばりと担当してらっしゃる方が多いせいか、社会福祉士や保健師の方が熱心に取り組んで勉強も重ねて下さっ…

高齢者虐待防止学会(広島大会)で発表してきました!

ポスターによる発表でしたが、20名を超える参加者の方々に熱心に聞いていただきました。自分たちはストレングスの視点で研修を行っているが、AAAでは何時間くらいの研修をしているのか? といった質問を受けました。AAAの場合、フルバージョンの研修プログラ…

『月刊ケアマネジメント』誌に取り上げていただきました

「月刊ケアマネジメント」誌(環境新聞社)の7月号に「安心づくり・安全探しアプローチ」を取り上げていただきました。見出しはこんな感じです。 ●特別企画 「虐待ケース」に新ツール 早期解決に導く「安心づくり・安全探しアプローチ」最初の2頁見開きだけ…

高齢者虐待防止学会第7回広島大会が開催されます

高齢者虐待防止学会の第7回大会が2010年7月3日に広島で行われます。 http://japea.umin.jp/シンポジウムに加えて数々の実践上の課題についても報告があります。 私たちも『安心づくり・安全探しアプローチ』の考え方について発表してくる予定です。ポスター…

頭では分かっているけれど…

家族の中で暮らしていると、本当にいろんなことがありますよね。家族の誰かが病気になると、家族のみんなに多かれ少なかれ、影響します。がっかりした顔をみせられると、一緒にいる家族も胸が痛みます。自分の胸の痛みを隠したくて、強気になったりイライラ…

福祉新聞の「写真コンテスト」

先日、東京秋葉原のダイビルで開催された、高齢者虐待防止国際ネットワーク(INPEA)の第5回「世界で高齢社虐待防止について考える日」のイベントに、私たちスリーエー研究会も参加し、ワークショップ「虐待対応の糸口をつかむタイムシート」を行いました。福…

「ほめること」?「ねぎらうこと」?

安心づくり・安全探しアプローチの効果を一番高めるものは適切な「ことばかけ」です。 その「言葉かけ」の中でも一番大事なのが「ほめること・ねぎらうこと」です。 解決志向アプローチ関連書籍では「コンプリメント」という英語がそのままカタカナで紹介さ…

ありがとうございました♪

6月13日秋葉原の「ダイビル」にて、タイムシート研修を 行わせていただきました。 たくさんの方に参加していただきました、ありがとうございました。ダイビルは、秋葉原駅前のガンダムカフェの目の前にあって、 とても大きなビルでした。 「こんなに立派…

「問題分析」と「成功分析」

高齢者虐待の事例に対応するとき、私たちは、なぜ、虐待の状況に至ったのか、どうして虐待の状況が生じたのか、と問題の原因探しを行いがちです。 問題の原因分析ができると、どの方法から対応していけばよいか、優先順位がわかってきます。また、虐待する人…

研修日程の訂正です

以前の記事にて、 スリーエーの研修会の日程を9月4日、5日とお知らせしておりましたが、 9月18日、19日となりました。 大変申し訳ありません。過去ログおよびホームページは訂正いたします。 ご迷惑をおかけしまして重ねてお詫び申し上げます。

研修の参加お申し込みの受け付けを開始しました

スリーエーのホームページから、 研修会の参加申し込み受付を開始しました。どうぞ奮ってご参加ください。お申込みは以下からです http://www.elderabuse-aaa.com/seminar.html