「いなくなった」高齢者

今年の夏(といってもまだ終わったわけではないですが)の高齢者に関するTV報道で多かったのは、熱中症による死亡と、存在が確認できていない100歳以上の高齢者の問題ですね。

後者については、家族と地域の絆の弱まり、人との関係が断ち切れた「無縁社会」の問題として指摘されています。

存在が確認されていない高齢者のなかには、認知症のため「徘徊」したまま行き倒れになった人も少なくないのでは?

近所の人々や警察に頼んで探そうとしない家族の不作為は、家族によるネグレクト。
町の人が「あれ?変だな?」と気づいても自分に関係ないとして放っておくのは、地域によるネグレクト。
「徘徊」対応のSOSネットワークといった防止対策を制度化しないのは市町村によるネグレクト。

ネグレクトの言葉の意味を広げすぎでしょうか?

ケアだけでなく老親の存在自体に関心をもたなくなってしまった家族に対して、援助職はどう関わっていけばよいのか。

AAAでも考えていきます。

http://www.elderabuse-aaa.com/