9月研修の振り返り(1)

AAAでは、2017年9月に、第8回のAAA9月研修をおこないました。

9/2セッションAでは家庭内虐待防止研修、セッションBでは施設内虐待予防研修、9/3は機関間協働研修をおこないました。このMLではそれぞれのセッションの担当者が研修内容を振り返り、皆様からいただいた感想などをご紹介してまいりたいと思います。


まず、セッションA午前の部を担当した松本からです。研修内容は、毎年行っているAAA基礎研修で解決志向アプローチに基づいたAAAの理解とタイムシート面接を実施しました。初めて参加される方もおられれば複数回参加くださるベテラン参加者の方もおられ、それぞれに学びの深さは違えども、終始和やかなあたたかい雰囲気でした。

AAA研修はペアワークやグループディスカッションを入れる研修方式なので、皆様のご協力なくしてはこのようなあたたかな会になりません。本当にありがとうございました。


さて、いくつかご感想を掲載いたします。

1.初めてAAAの研修に参加しました。高齢者虐待防止研修ということで、厳しいお話を伺うのかと思って身を引きしめて参加しましたが、”安心のためのアプローチ”という内容のため、支援者として、安心して関わることができそうです。今後、関わるための言葉の多くをこの研修をとおして学びたいと思います。


2.日頃考えていないことを自分の中で思い起こして考える機会となりよかったです。
「少しずつでもいい」というのが入りやすかったです。又、未来を描いてそこから逆に考えていく方法も利用者に実際にトライしてみたいと思います。


3.AAAのアプローチ方法、面接方法をつかって今対応中の支援困難ケース(介入困難ケース)の方の面接をしてみるのが楽しみになりました。


4.ペアワークをした相手の方とのやりとりがとても元気をもらいました。似たような困りごとを抱えていたり、すごいなと思える仕事ぶりをうかがえたりいくつかの方面から励まされた気持ちです。手法としてはこれまでやってきたことに足りなかったところ、ポイントが補えたなと思います。


5.たいへん有意義な研修に参加でき、感謝です。虐待という暗いテーマの研修でしたが、楽しく学ぶことができました。今回の研修は自分で受講を希望しました。今年から包括に異動になり日々虐待ケースが多いことにおどろきました。でも今日の研修を受け、解決志向アプローチ、問題解決でないことが大変参考になりました。タイムシートと安心づくりシートははじめてやってみましたが、とても使用しやすく、気づきや発見に役立つと思いました。


6.1日ありがとうございました。基礎研修は何度も聞いていますが、聞くたびに感じ方やワークの内容、やり方が自分の中で変わると思います。 タイムシート面接、安心づくりシート、未来の希望について・・・ペアワークを色々やり、どれも楽しく学べました。 コンプリメントされるって、とても嬉しくて温かい気持ちになるな・・・といつも思います。日頃の相談の中でもそのように感じていただけていると良いと思いました。


7.委託の包括で看護師をしています。虐待対応は社会福祉士中心ですが、一緒に対応することがあります。 うちの社会福祉士も行政も事実確認→分離、分離が必要でなければ虐待でなく困難ケースというような考え方でずっと疑問に思っていました。そんな状態のせいか、精神疾患や生活困窮でなければ養護者支援も不充分で、その点も疑問です。そこを探っていた時、出会ったのがAAA。今日は参加できてよかったです。他の場面、特に地域ケア会議に活かせそうです。 本当にありがとうございました。

8.普段は自分が質問する側ですが、自分が聞かれる側になって、想像していたよりも答えるのが難しいと感じました。


9.ペアワークは具体例がなく良くわからなかった。問題が個人のことで虐待事例ではないので、うまく問いかけができなかった。


他にも沢山のご感想をいただきました。感想9のペアワークの具体例のことですが、私たちもタイムシートのワークをどのようにやろうか試行錯誤をしています。ある虐待事例を例にペアワークを行うこともできるのですが、より身近に、よりリアリティあるものとして対話をしていただくためにご自身の「忙しい1日」を相手の方に聞いていただくことにしています。


その際に、感想8でもお書きくださったような自分のことを話すのは結構難しいという経験をしていただきたいという意図もございます。丁寧に丁寧に聞いてもらえるとどのような気持ちが湧くのか、ロールプレイとは異なる生身の自分が感じる体験を大事にしたいと思います。

ただ、研修時間にゆとりがある場合などには、この方法に加えて、虐待事例をもとにロールプレイをやることもあります。今後の研修を企画する際には、考えてみたいと思います。


これからますます寒さが増します。皆様どうぞお身体ご自愛ください。今後ともよろしくお願いいたします。

松本葉子