過日行いましたAAA研修のうち、9月4日の午後のセッションC:AAA多機関ケースカンファレンス・シートを活用したケースカンファレンス研修のアンケート結果の一部をご紹介させていただきます。
研修後に行いましたアンケートのうちの自由記述欄に記載いただいたものを、文意を変えない程度に短縮加工しています。
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「今まで何気なくやっていたが、分かり合う工夫を改めて理論で整理でき、有意義だった。シートについてもどのような視点で会議に臨むかということが明確になりよかった。」
「虐待事例の対応をカンファレンスする時、どうしても前のめりになる傾向があるが、このシートを活用することで俯瞰できると確信した。仲間の協力を得ながら少しずつためしてみたい。」
「ケースカンファレンスの「フォーマット」があると進めやすいことにとてもおどろいた」
「思い返すと課題ばかりあげている会議だったので「できること」に注目していこうと思った。」
「今までいかに漫然とケースカンファを行っていたかがよくわかった。このシートをそのまま活用できるかどうかはわからないが、考え方は利用し解決に向けて(安全に向けて)取り組んでいきたい。」
「家族の形も年々変わってきている。その年の傾向を事例にし、それを用いて研修してもらうとよい。」
「具体的な事例であったので、イメージしやすかった。カンファレンスでの話し合いによって、それぞれの専門性を理解し出来ているか…と感じた。」
「「安全像」の考え方、とても面白い。しかしあまりにも参加者の像や分類が違った時、収拾をつけられるか不安がある。」
「このシートを用いることには、多様な視点がわかるという意味もあると思うが、そのプロセス自体が家族との信頼関係を築いたり、関係機関同士の理解を深める機会になるのではないか。」
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総体としてプラスの評価をいただいたように思い、よかったと喜びましたが、アンケートの質問への回答では、このシートを活用してケースカンファレンスをやってみよう、と思われた方はわずかでした。。。
研修の仕方を反省するとともに、とりあえず、「安全像」をもう少しわかりやすくするため、ファシリテーション・ガイドを加筆修正しました。
研修でとりあげる事例を、実際の進行中の事例にしたほうがよいのか、モデル事例でやるのがよいか、ケースカンファレンスを事例検討会のようになりがちだけれどもみんなでやったほうがよいか、何人かでケースカンファレンスのデモンストレーションをやって、参加者にはご覧にただくのがよいのか、、、またしばらく研究会で考えてみたいと思います。
(副田)