多々良先生と「世界で高齢者虐待について考える日」

皆さまもすでにご存じだと思いますが、日本の高齢者虐待防止について精力的に研究活動を行い、高齢者虐待防止法制定にご尽力された多々良紀夫先生がこの4月に亡くなられました。今年度から日本高齢者虐待防止学会の理事長として活躍される予定でしたから、大変残念です。
先生のご冥福を心からお祈り申し上げます。


多々良先生は高齢者虐待防止国際ネットワーク(INPEA)でもリーダーのお一人として、世界の高齢者虐待防止活動を引っ張ってこられました。


INPEAに登録する世界各国は、毎年6月15日前後に、WEAAD(World Elder Abuse Awareness Day:世界で高齢者虐待について考える日)のイベントを開催しています。


その6月15日のWEAAD が、2011年12月19日、国連本部総会において、「世界で高齢者虐待について考える日の国際デイ」とすることに決定されたそうです。


日本の高齢者虐待防止の取り組みは、制度上も実践上も、世界のなかでかなり積極的にやっているほうだと私は思います。

多々良先生亡き後も、日本のなかのより卓越した取り組みを、世界にもっと発信できればいいですね。


(INPEAとWEAADに関する情報は、日本大学の塚田典子先生が編集作業をされているINPEA通信からいただきました。)