H25年度 高齢者虐待に関する調査結果(厚生労働省)

みなさま


厚生労働省が毎年度発表している、標記の結果が出ましたね。

1.前年度比

・ 養介護施設従事者による虐待:221件(前年度より42.6%アップ)
・ 養護者による虐待:15,731件(前年度より3.5%アップ) 

2.認知症との関連

・ 施設内虐待では、認知症自立度Ⅳ/Mの場合、身体的虐待を受ける割合が高い(有意差あり)
・ 家庭内虐待では、認知症自立度Ⅲ以上の場合、虐待の程度(深刻度)が重くなる傾向が強い
 ・ 家庭内虐待で介護保険サービスを受けているケースでは、虐待の程度が低い割合が多く、判断時点で受けていないケースでは、深刻度5の割合が相対的に高い


こうした実態を受けて、厚生労働省老健局長)は、都道府県知事あてに、「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律に基づく対応の強化について」をだし、研修を含む対策強化を、活用できる補助金等を提示しつつ、求めています。


活用すべき研修としては、認知症介護研究・研修仙台センター」が開発した「養介護施設従事者等による高齢者虐待の防止及びストレスマネジメント支援に向けた教育システム」と、日本社会福祉士会が開発した研修プログラム、があげられています。


国の推奨する研修プログラムが存在するので、AAAの研修プログラムをできるだけ多くの実践家の方に届けたい、活用方法の1つとして知り、実践で使ってみてほしい、という私たちの望みの実現は、なかなかむずかしい。。。


でも、AAA研究会では、今年度もまた、研修参加のみなさまのご意見をいただきながら、
よりわかりやすい、使いやすいAAAを目指して、また、AAAの基本的考え方に基づくチームワークの作り方、発展方法のモデル開発を目指して努力していきます。


よろしくお願いいたします。

(副田)