地元で高齢者虐待に関連する研修がありました

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先日、私が活動している地域で、高齢者虐待防止に向けての「通報」をテーマにしてのグループワークがありました。

通報という言葉からは、悪者捜しのようなイメージがあるけど、そうじゃないんだよね。より良い支援を提供していくために必要なことなんだよね。
でも、それだけじゃだめで、通報を受けた側は、これからどのような対応をしていくのかを、通報してくださった方に返事をかえしていかないと、通報した側は不安になってしまう。
通報という相談があって、連絡を取り合い、それぞれの進捗状況を報告しあう。そして、次はどうしていくかを相談する。相・連・報なんだね、と。

そして、最後は、言葉の暴力のような場面に出くわしたら、どうする?という話に。もともと言葉の荒い人もいて、当事者間のもともとの会話がどうなのかにもよって、虐待?と、判断もしにくいケースはおおいよね〜と。

そんなときは、どうしても、その不適切な言葉をやめさせようと、つい、説得するような話をしてしまうんじゃないかな。それは、そうすることで、虐待者を責めることにもなってしまわないか?だったら、そういう不適切な場面についてをどうこうするのではなく、虐待者さんが、そうはいいつつも、いろいろと介護をされている、そういう良い面に話題として、その良いことを承認し、ねぎらい、感謝する。そして、ポジティブな気持ち大きくしてもらえれば、相対的にネガティブな気持ちは小さくなり、介護の良循環も生まれやすくなるんじゃないか、というような意見が出ました。

これらの実践者さんたちが、直接、AAAをご存知かどうかの確認はしませんでした。しかし、しっかりと実践を積んでいらっしゃる方々は、自然と、安全探しやコンプリメントをされているんだな〜と。それを、今度は理論として知ることができたら、もっと、自信をもって実践することができ、そして、それを後に続く支援者さんたちに伝えていくことができる。
そうしていくことで、高齢者虐待防止に向けて、個人で、地域でと、スキルアップが図れていけるといいな〜と、秋の空の下で想いながらの、半日でした。

(色部)

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興味深いご報告、ありがとうございます!

「相・連・報」は、機関間協働スキルのキャッチフレーズとして使えそう。

それも含めて、ご報告いただいた実践者の方々のお話の内容は素敵ですね。

私たちが7年前に、AAAを作っていく最初のときに、ベテランの社会福祉士さんたちにインタビューをさせていただき、虐待対応で日頃どういうふうな話しかけや話の展開をなさっているのかを伺ったことがあります。

そのときも、ベテランの方たちは、解決志向アプローチを特に学んでおられなくても、その基本的考え方や質問技法と同じようなことを自然に活用しておられるのだ、とわかりました。

それで、解決志向アプローチを基盤にAAAを開発していくことは妥当である、むしろ、虐待対応として実践者の方々のbetter / best practice として実践されていることを整理していくと、解決志向アプローチに近いものになるのだ、と、実感しました。

ご報告を読んで、そのときのことを思い出しました。

色部さんがご指摘のように、みなさんがやっておられることは、理論ではこういうふうに整理して意味づけているのですよ、とお知らせすれば、さらに自信をもって実践していただけるでしょうね。

解決志向アプローチでは、変化はすでに起きている、といいますよね。新しい何かを作り出すのではなく、すでに起きているプラスの小さな変化を見つけ出し、それを評価し、拡大していく。
これって、クライエントさんだけでなく、援助職のほうにも言えることなんだなあ、と、ご報告への感想を書きながら思いました。ちょっとこじつけかしら。。。

(副田)