「やりとり」に注目したケース会議

こんにちは。

AAA式ケース会議の進め方のご紹介を振り返っていて、少し説明を加えたくなりました。

職場内等では、いつもご紹介しているケースカンファレンスの記入様式を全ていちいち確認するのは大変かもしれません。
そのような時は、

1)「危害リスク確認シート」と「安全探しシート」をあらかじめ最新情報で記入し直しす(「?」や「要確認」、その他欄への書き込みも充実化させて!)

2)やりとりの振り返りを丁寧に行う

の流れが良いかと思います。つまり、
『やったこと⇒その反応はどうだったか・結果はどうなったか』
と対にして、これまで色んな支援者が「やってみたこと」を具体的にリストアップしていく。

3)こちらの働きかけを振り返り、結果が良いものに「◎」、悪くないものに「○」をつけたり赤線を引いたりして、今後使えそうな戦略を考えてみる。(これまでやって悪い結果になったことは、当然しばらくは採用しない)

要は、今までの事例検討はどうしても利用者理解、家族理解に重点が置かれがちで、利用者や家族の情報が十分に分かっていないと「何をしたらいいかわからない」ってなりがちでした。「やりとり」をセットにして考えていくことで、悪くないやり方を考えるヒントを見つけやすくなるのでは…と思います。そのためにも、例えば「何度訪問しても会えない」等の場合には、
「朝訪問してみた」「事前連絡して訪問してみた」「手紙を残して改めて訪問してみた」「帰りに訪問してみた」等と、これまでのやりとりを「できるだけ詳細に具体的に」分けて考えていくと良いのかもしれませんね。

研修の時に上記のような説明をしている時も、できない時もあったので、あらためてこちらでご紹介してみました。ご参考になれば幸いです。

ながぬま