タイムシートを活用した面接は、、、

みなさま


(以下、AAAのフォローアップMLに掲載した記事を転載したものです)

気温の変動が大きい今日このごろですが、いかがお過ごしでしょうか?


9月27、28日、八王子の首都大学東京キャンパスで行いました2014年度のAAAの研修にご参加いただきましたみなさま、ご参加、ありがとうございました。改めて感謝申し上げます。


さて、研修に参加された広島の谷川ひとみ様より、AAAについてご感想や質問を寄せていただきました。


同じような質問をしてみたいと思われている方々もいらっしゃるのではないかと考え、谷川様にご了解を得て、谷川様の質問と、その質問にたいする私たちの回答を、このMLで順次載せていくことにいたしました。


まず1つ目です。
なお、谷川様の質問については要約して書かせていただいています。


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 Q1:タイムシート面接は、根堀葉掘り聞かれているような印象を与えてしまうのではないでしょうか?

A1:うまく表現できるかどうかわからないのですが、2つポイントがあるような気がします。

1つは、質問するワーカーの教えてほしいという、いわばワンダウンの姿勢が大事なのではないかということです。高齢者の方の生活やあなた(ご家族)の介護の様子について、また、生活や介護についてどのように思っておられるのか、自分たち援助職はまったく知らないので、ぜひ教えてほしい、という姿勢です。


これは、虐待事例(疑い事例も含む)においても、ケアマネジャーさんがボランタリーなクライエントに対して行うのも同じではないでしょうか。むしろ、援助職に対して不信感をもっている家族に対してであればなおのこと、意識してとるべき態度ではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

2つ目は、タイムシート面接の目的として、事実調査と関係づくりは同じ重みをもつものとして捉えることが大切なのではないかということです。虐待事例の場合は、虐待を確認する事実調査は不可欠だと思います。

しかし、今後の高齢者への支援、家族への支援を考えれば、それと同じくらい関係づくりも重要だと思います。事実確認のためには、戸を開けてもらい、玄関に入れてもらい、被虐待者である高齢者に会わせてもらわなければならず、そのためには、まず虐待者と言葉を交わせる関係、話ができる関係になっていく必要があります。それゆえ、関係づくりのほうにまずは重点を置くべき、と私は考えています。


誤解を恐れずに言えば、初回面接は事実調査よりも関係づくりのほうが重要とさえ言えるのではないかと思います。ですから、特に工夫や努力をされているところをていねいにお聞きし、ああ、こういうなかでも頑張っておられるんだな、と感じたところはすかさずコンプリメントする、ということが大事だと感じています。
 

この目的をしっかり意識してタイムシート面接をやるならば、事情聴取のような面接にはならないのではないかと思うのですが、いかがでしょうか?

実践の現場で仕事をしていらっしゃると、いろいろな事例に遭遇されると思います。これは、現状を知らない者の理屈だけの話、ということであっては、説得力に欠けた研修になってしまいます。ぜひ、また、ご意見をください。

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このQ&Aにつきまして、みなさまからご感想、ご質問等をお寄せいただければ幸いです。

(副田)