「例外探し」を応用してみました

虐待対応事例ではないのですが、ちょっと記事を立てさせてもらいます。
SFAの「例外探し」を、支援に応用していくことはできないかな、と、事例検討で提案してみました。

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同じ地域で活動しているケアマネジャーから
「家族がクレーマーで、サービス事業者も戦々恐々としている」
「あれやこれやをするとクレームにつながる。だから、あたらず障らずでやり過ごしている。」
「こんなことでいいのか。でも、どうすれば・・・」と。
事例検討を通して見えてきた、悪循環。
それはわかった。いや、わかっている。
でも、どこから手を付けていいのかがわからない。

サービス事業者も、ケアマネジャーも、
あまりにもいろいろなことを言われ過ぎで、パワーレスな状況にある。

そこで思ったのが、解決志向型アプローチの手法にある「例外探し」。
いろいろなクレームがあるが、それらをすべてを一度には解決はできない。
だったら、「これだけは、改善された」という例外を作ることができないだろうか。

その「例外」が行われたとき、家族にどんな感情の変化がおき、そして、サービス事業者側との関係に変化が生じていったのか。
その変化をコンプリメントして、好循環の種をまいていく。

家族からは信頼を、事業者には「やればできるんだ」という自信を持ってもらう。ケアはあるものを提供するだけじゃなく、作っていくものなんだよね。しんどくてもさ。それが、専門職なんだよね、と。

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自分たちの存在を確認しあえた、そんな時間でした。

                          色部