残暑お見舞い申し上げます

今年の夏は、昨年以上に暑いですね。外回りのみなさま、本当にお疲れ様です。お盆のあとも、夏バテ、熱中症にどうぞご注意ください。


AAAの研修では、研修を受けてくださった方のなかで、AAAのシートを希望された方にシートを送らせていただいています。
また、シートを送らせていただいた方に、研修3ヶ月後、簡単なアンケートをさせていただいています。

このブログをお読みいただいている方のなかにも、アンケートにお答えいただいた方がいらっしゃるかもしれません。
ご協力、ありがとうございました。


この3ヶ月後のアンケート結果をまとめたところ、「安心づくりシート」を使っている人は、虐待事例への「対処可能感」が高いけれども、「安心づくりシート」は使わないで「危害リスク確認シート」を使っている人は、「対処可能感」が低い、という結果が出ました。

(ここでいう「対処可能感」は、虐待事例に対してなんとかやれる、という感覚のことです。AAAの研修は、この「対処可能感」の向上を目的としています。)


「安心づくりシート」は、シートに記載されている項目そのものがストレングス視点を自覚し、解決志向の考え方を取るようにできています。ストレングス視点と解決志向の考え方は、「対処可能感」の向上につながります。


しかし、「危害リスク確認シート」は、シートに記載されている項目が問題そのものであり、問題確認・リスク探しのシートになっています。つまり、このシートは、問題志向の考え方を思い起こさせるものです。

研修では、「すでにお使いになっているシートに代えてAAAのシートをお使いください、とは言いません。ここでは解決志向の考え方を学んでください」と言ったことがあります。

でも、これでよかっただろうか?と思いました。「危害リスク確認シート」とか、リスクアセスメントシートはみなさん、お使いです。でもこれだけ使用していると、問題志向の考え方だけになってしまいます。


「安全探しシート」とか「安心づくりシート」を一緒に使うことで、解決志向の考え方が身につき、問題志向とバランスのとれた見方、考え方をすることができるようになるはずなのです。

解決志向の考え方も身につけるためには、「安全探しシート」や「安心づくりシート」も使ってみていただけたらと思います。


シートは単なる道具ですが、考え方を導いてしまう強力な道具なのだと、アンケート結果から学びました。

http://www.elderabuse-aaa.com/