研修時の疑問へのお答え:(4)「サービス事業者への支援」

研修時の疑問として(1)「加害している方に認知症がある事例へのAAAによる対応」、(2)「誰をキーパーソンに?}、(3)「専門相談の相談先と相談の仕方」を3回に分けて、書いてきました。

今日は、最後に、ケアマネジャーさん、地域包括支援センター職員のみなさん、行政職員のみなさんに、「サービス事業者さんへの支援」という役割を期待したく、書かせていただきました。

・援助は「細く、長く」
その前に、まず、焦らないで、ということをお伝えしたいと思います。

高齢者虐待事例や虐待のおそれのある事例について、援助職は、つい、「早くなんとかしなければ!」と焦りがちになります。
生命の危機に直面しているような緊急事例は別として、状況を悪化させかねないリスクに気をつけつつ、安全面にも目配りをし、焦らない。援助は「細く、長く」でよいのです。


・サービス事業者さんへの支援
焦りは、直接ケアをしてくださるサービス事業者さんも同じです。
事業所スタッフの方々は、虐待する人や被害を受ける人と直接接する機会が多いため、「このままでいいのか?」「なんとかしなければ」という思いを強くもつ可能性が高くなります。


事業所スタッフの方々が焦らないように、スタッフの不安や考え・意見などを聴くとともに、当該事例への援助方針や援助の進捗状況について話すように心掛けることも必要です。

サービス提供者が、安心してサービスを提供できる環境を整えることも、相談役割を担う援助職にとって大事な役割です。


(4)については、とりあえず以上です。忌憚のないご感想・ご意見をいただければ幸いです!


http://www.elderabuse-aaa.com/