迎春

昨年も本ブログをお読みいただき、ありがとうございました。
本年は、もう少し頑張って書きたいと思っています。お読みいただければ幸いです。


暮れに、厚生労働省から平成23年度の高齢者虐待に関する調査報告が発表されましたね。

施設従事者等による虐待が151件で前年度の57.3%増、養護者による虐待が16,599件で0.4%の減。


新聞は、「減少」を強調していました。虐待件数の減少は確かに喜ばしいことです。ですが、わずか0.4%です(件数にして69)。

統計の取り方も必ずしも統一されていない可能性もあるので、今後の傾向をみていく必要があります。


ちょっと古いデータですが、2001年に連合が介護者を対象に実施した調査では、虐待(オムツ交換や食事などの世話の放棄、暴力、暴言など)をしたことがあるか?という質問に、「よくある」と答えた人が全体の0.2%、「ときどきある」が15.9%でした。

2009年度末の要介護高齢者数(469.6万人)に、16.1%(0.2+15.9)かけてみると、756,056人、02.%では、93,920人になります。。。



介護保険によるサービス利用が増え、介護負担が減少して虐待が予防されている側面はあるかもしれません(特に施設利用によって)。
しかし、2000年代半ば以降、家族の介護負担も介護負担感も増加しているという話を聞くと、「発見」できていない虐待もまだまだ多いのではないか?と思ってしまいます。


実践者の皆さまはどう思われますか?コメントで教えていただければ嬉しいです。


AAAでは本年度から継続研修を始めていきます。詳細は前の記事をごらんください。